「ポートフォリオが大事なのはわかるけど、載せる実績がない…」
「受注した案件は公開NGで、ポートフォリオに載せられない…」
──そんな悩みを抱えていませんか?
実は、クラウドソーシングに応募しても落ちてしまう原因の多くは「どんな文章を書く人か」が依頼者に伝わっていないからです。
この記事では、私が実際に駆け出しライターの頃に実践した、高品質なサンプル記事の作り方を紹介しています。
初めは右も左もわからない状態で、1本のサンプル記事を書くのに3週間もかかり、まったく仕事が取れずに焦っていました。
何度も書き直して「もう向いてないのかな」と落ち込んだことも…。
この記事では、
- 既存の記事を参考に構成を作る「モデリング」のやり方
- AIでたたき台を作り、オリジナル記事に仕上げる方法
- ライティング+αのスキルを見せて高単価案件を獲得する方法
をわかりやすく解説します。
この記事を読めば、AIの助けを借りながら短時間で高品質なサンプル記事が1本完成します。
さらに、高単価案件にも挑戦できる+αのスキルの見せ方まで紹介しました。
高品質なサンプル記事は「今度こそ応募で落ちたくない」「早くライターとして収入を得たい」そんなあなたの応募通過率をぐっと高めてくれます。

一緒に“見せられるサンプル記事”を作って、次の応募でしっかり結果を出しましょう。
サンプル記事を書いたらTestライティングが免除になった話
以下は、購入した有料講座で言われた一言です。
「実績ゼロで、良い案件を取りたいなら、サンプル記事を書いてポートフォリオに載せなさい。時間と手間はかかるけど一番の近道です」
正直、本当に案件が獲得できるか分からないのに、記事を書くのは嫌でした。しかし、足掛け2年、全く稼げていなかったので、いわれたとおりに3週間かけてサンプル記事を作ってみました。
>>実際に、私がこの時書いた記事はこちら
その後、サンプル記事を添付して応募。すると、テストライティングをスキップして、記事単価1万円の案件を受注できたのです。


この経験から痛感したのは、
- 依頼者は「どんな文章を書く人か」がわかれば発注しやすい
- 品質の高いサンプル記事が1本あるだけで、応募の通過率が一気に上がる
ということです。



実際に、サンプル記事をわざわざ作成するライターは少ないので、十分差別化になります。「未経験だから落ちる」のではなく、「ライティングスキルが分かる記事がないから落ちる」可能性が高いです。
高品質なサンプル記事はAI+モデリングで作る
とはいえ、いきなり高品質な記事を書くのは大変です。私は闇雲にサンプル記事を書き始め、1記事に3週間もかけて疲弊しました。



でも、今なら断言できます。サンプル記事は3日あれば十分作れます。
理由は、AIの進化とモデリングという手法を取り入れるからです。
モデリングとは?
モデリングとは、良いお手本を参考にして学ぶ方法のことです。
料理でいきなりオリジナル料理を作っても、美味しくありませんよね。一方、人気料理家のレシピを真似すると、同じような味が再現でき「どのタイミングで何をするか」といったテクニックも学べます。
ライティングも同じで、モデリングすれば、
- 導入文や本文はどうやって書いているか
- 見出しはどんな順番で並んでいるか
- キーワードはどうやって組み込むのか
が分かるようになり、記事の「型」が身につきます。
初心者がいきなりゼロから記事を書くより、モデリングを取り入れた方が圧倒的に早く、読者に届く記事を書けるようになります。
モデリングはズルでもパクリでもありません。有料講座でも教えている「お手本から学ぶ効率の良い練習法」です。



初心者のうちは“ゼロから考える”より“まず真似る”。これが、ライティング上達の一番の近道です。
モデリングでサンプル記事を作る具体的な手順
具体的な手順は以下のとおりです。
- モデリング元になる記事を選ぶ
- 見出しを抽出
- 構造を分析
- 自分のテーマに合わせて見出しをリライト
- 本文を書き、自分の体験や意見を追加
AIを活用したモデリング方法について、詳しく解説します。
①モデリング元になる記事を選ぶ
私は「SEO記事 書き方」でモデリング元の記事を選びました。
選んだ理由は、記事の質だけでなく、
- キーワード選定
- 構成づくり
- SEOを意識した書き方
といった、“考え方”まで見せて、ただ文章を書ける「だけ」の人ではなく、戦略的に書けるライターとして印象づけるためです。
次のステップに従って、自分の気になるジャンルや書きたいジャンルでキーワードを決めてください。
- 書きたいジャンルのキーワード(例:「副業」「子育て」「時短レシピ」)を入力
- サジェストキーワード一覧から、自分が書きたいテーマに近いものを選ぶ



大切なのは「型」を学ぶことなので、競合が強いキーワードでもOKです
- 選んだキーワードへアクセス。
- 上位1〜20位の記事から良いモデリング記事をピックアップします。
✅文字数が5,000文字前後(多すぎるとモデリングが大変)
✅ 運営元が信頼できる(企業メディアや専門家監修)
✅ 更新日が1〜2年以内
✅ 見出し(h2/h3)の並びが論理的
✅ 図解や箇条書きがあり、情報が整理されている
モデリング練習用なら、4,000〜6,000文字程度の記事がおすすめです。



私は1万文字越えの記事をモデリングして、分析に時間がかかり、1本書くのに3週間かかったのでおすすめしません。
図解や体験談など一次情報がある記事は、Googleのアルゴリズムを意識して作られており、SEO的にも強い構成を学べます。
同じキーワードで3〜5本集めておくと、見出しを比較した際に構成の共通点が見えてくるでしょう。
逆に、以下の特徴の記事はモデリングには不向きです。
- 文字数が2,000文字前後
- 誤字脱字が多い
- 更新日が古い(3年以上前)
- 具体例やデータがない
文字数が極端に少ない記事は情報量が足りず、モデリングしても学びが少ないです。誤字脱字が多い記事は、品質以前に記事全体の作り込みが甘く、構成自体に問題がある可能性が高いので避けましょう。Googleのアルゴリズムは常に進化します。古い記事より、新しい記事の方が最新のテクニックが詰まっています。
②モデリング記事から見出しを抽出する
選んだ記事の見出し(h2・h3)を抜き出して、記事の骨格を理解します。
見出し抽出は、ラッコキーワードでキーワード毎に、無料で抽出できるので活用してください。





スプレッドシートでダウンロードされるので特別なソフトは必要なく、誰でも確認できます。
③モデリング記事を分析してサンプル記事の構成を作る
モデリングする3~5記事の見出しだけを整理して、記事の流れを分析します。



「導入文でユーザーの悩みに共感→見出しで問題を深掘り→最後に解決」という型が見えてきましたか?
「見出しの深掘り」では、どんな順番で見出しのストーリーが展開されているかを分析しましょう。各見出しで、「何について語られているか」を一言加えていくと分かりやすいですよ。
見出しの流れが分かったら、同じ流れで構成を作って完成です。
構成作成は、外注ライターをまとめて記事の品質を担保するディレクター業にも必要なスキルです。ディレクター業ができれば、時給や月給で報酬が支払われたり、文字単価が一般のライターより高くなるのも夢ではありません。



記事の構成力を身に着けて、ディレクターに挑戦するのも良いですね!
上位記事をAIでまとめて構成を作ってもらうことができます。作ってもらう時の命令文(以下、プロンプト)は、次のとおりです。
「(選んだキーワード)」で検索して、検索上位10サイトの目次構成を1つにまとめて最適化してください。
目次をh2見出し、h3見出しに分けて見やすく箇条書きにしてください。
各見出しはマークダウン方式で記載してください
AIによる構成制作は、構成の理解が不十分になるので、構成作成力が身につかず、おすすめできません。
私は、自分で作った構成と比較して、足りない見出し、余分な見出しを比較して、構成の完成度を上げる為に使っています。
ステップ4:サンプル記事はたたき台をAIに作らせる
見出し構成ができたら、次はAIに本文のたたき台を作ってもらいます。
以下の見出し構成に沿って、SEOを意識し、自然にキーワードを入れてください。見出しごとに300〜500文字でお願いします。狙っているキーワードは「〇〇」です。「(ターゲット)」にわかりやすい「(記事のトンマナ)」な口調で本文を書いてください。
見出し:「〇〇〇〇」
ステップ5:リライト&加筆でオリジナル記事に仕上げる
次の作業手順を参考に、あなた自身の言葉・体験・意見を加えて、オリジナルの記事に仕上げましょう。
- 文章が硬すぎたり、冗長な部分はカット
- 読者に語りかけるようにトーンを調整
- 「私の場合はこうでした」という1〜2文の体験談を入れる
- 具体的な数字(例:〜日で記事を書き上げた、3記事モデリングしたなど)を入れる
- 読者がすぐ真似できるチェックリストやポイントを追記
- 数字や統計、サービス名などは一次情報を確認
- 出典や参考URLがあれば明記
- 見出しや本文に自然にキーワードを入れる
- 不自然な詰め込みは避ける
- 1文を60文字以内にする
- 箇条書きや図解を入れて視覚的にわかりやすくする



上手くできないときはAIの力を借りるのも手です。
以下の文章を、もっと自然な会話調に直し、重複や冗長な表現を削除してください。
また、読者が行動しやすいように語りかけるトーンにしてください。
文章:
[AIが作ったたたき台の本文を貼る]
AI 50% + あなたの体験や視点 50% がベストバランス
すべてAI任せにすると薄い記事になり、始めから全部自分で書くと膨大な作業時間がかかります。
サンプル記事は「完璧な記事を作ること」ではなく、「あなたがどんな文章を書けるかを見せること」が目的です。



AIに骨格を作らせ、あなたの経験や調べた情報を加えて、“あなたにしか書けない記事”に仕上げましょう。
ステップ6:校正してサンプル記事を仕上げる
しっかり構成を行って、あなたの仕事の丁寧さを依頼者に伝えましょう。
校正を怠るとサンプル記事が「雑に作られた印象」に。もうひと踏ん張りです!
- 声に出して読むと、リズムが悪い文・読みにくい表現に気づきやすい
- 1文が長すぎる部分は分割する
- WordやGoogleドキュメントの校正機能を活用
- 「てにをは」「漢字の使い分け(×子供〇子ども など)」に注意
- 例:「WEB」「Web」「web」など同じ言葉に統一
- 数字は半角・全角を統一、英数字は半角推奨
- 参考にしたデータや記事のリンクが正しいかチェック
- 出典表記が抜けていないか確認
- 箇条書きを使う
- 画像や図解の位置を整える
- 見出しと本文の間に適度な余白を入れる
サンプル記事作成でやってはいけないこと
サンプル記事を作るときに避けたい落とし穴をまとめました。時間のムダやクライアントの信頼低下につながるミスを先に知って、効率的に質の高いサンプル記事を作りましょう。
- ❶ 記事を丸パクリする
-
NG理由:著作権侵害のリスクがあり、クライアントから信用を失う
正解:学ぶのは「構成の型」や「見出しの順番」。本文は必ず自分の言葉で書く
- ❷ モデリングしづらい記事を選ぶ
-
NG理由:1万文字超えや情報量が多すぎる記事は、分析に時間がかかりすぎて途中で挫折しやすい
正解:まずは4,000〜6,000文字くらいの、見出し構成が整理された記事を選ぶ
- ❸ AI出力をそのまま使う
-
NG理由:不自然な表現や事実誤認が残るリスクが高い。AI執筆は読めばバレる。
正解:AIは骨格づくりに使い、自分の体験や一次情報で肉付けする
- ❹ ファクトチェックを怠る
-
NG理由:古い情報や誤ったデータを載せると信頼性が落ちる
正解:数字・統計・サービス名は必ず一次情報で確認し、出典を明記する
- ❺ 校正せずに公開する
-
NG理由:誤字脱字や表記ゆれがあると「雑に作った記事」と思われる
正解:音読・校正ツールでチェックを行い、ポートフォリオとして見せられる状態に整える
- ❻ 完璧を目指しすぎて公開しない
-
NG理由:いつまでも完成せず、ポートフォリオに載せられない
正解:まずは1本仕上げることをゴールに。完璧は2本目以降で目指す



モデリングは「型を学ぶ練習」です。 丸パクリやAI任せはNGですが、完璧主義もNGです。まずは1本完成させる経験を優先しましょう。
サンプル記事を応募できる形に整える
サンプル記事が完成したら、クライアントに見せられる形に整えましょう。
おすすめはWordPressに入稿して公開URLを作ることです。
noteやはてなブログなどの無料記事公開サービスは、手軽に始められる一方で、入稿技術や装飾スキルをクライアントに見せられないのが難点です。
項目 | note | WordPress |
---|---|---|
見出し設定 | h2/h3設定不可(太字のみ) | h2/h3見出し設定可能 |
装飾 | 限定的 | 箇条書き、枠、吹き出しなど多彩 |
公開URL | noteドメイン | 自分のドメイン |
入稿スキルの証明 |
noteドメインは、万が一noteがなくなると消えてなくなりますが、WordPressは自分のドメインなのでずっと使えます。
ライターとして単価を上げていくならWordPress一択
日本国内の83.1%がWordPressで作られています※。そのため、あなたが関わる依頼者の多くはWordPressを利用している確率が高いです
WordPressw使って下記の「入稿スキル」も提案していきましょう。
- WordPressのブロックエディタを使った見出し設定
- 画像や装飾の挿入
- 余白や改行を意識したレイアウト調整



WordPressに入稿してサンプル記事を公開すると「記事+入稿スキル」の両方をポートフォリオにできて、一石二鳥です。
※参照データ:Distribution of Content Management Systems among websites that use Japanese
まずは1本!サンプル記事を仕上げるスケジュール
3日でサンプル記事を完成させるスケジュールは以下のとおりです。
「モデリング元が決まって見出し構成ができた状態」にする
□ラッコキーワードでキーワード検索
□上位3〜5記事をピックアップ
□見出しを抽出して分析
□見出しを並べて構成を完成させる
「AIで本文の骨格を作り、あなたの体験や情報を加えて“自分の記事”にする」
□DAY1で作った見出し構成をコピペしてAIにプロンプト投入
□1見出しあたり300〜400文字でたたき台を出力
□あなたの体験談・具体例を各見出しに1〜2文追加
□統計・引用データがあれば一次情報で確認し出典を明記
□全体のトーンを整え、「あなたらしい言葉」に書き換え



ボリュームがあるから、むずかしければ2-3日かけてもOK!
「誤字脱字なく整え、WordPressで入稿してポートフォリオとして公開する」
📝 校正チェック
□文章を音読して、違和感のある表現を直す
□誤字脱字・変換ミスを修正
□表記ゆれを統一
□数字や統計、引用元を一次情報で確認
□見出しや本文の流れに矛盾がないか確認
🌐 WordPress入稿チェック
□見出しを正しく設定した(h2=大見出し、h3=小見出し)
□画像や図解を適切に挿入し、alt属性を設定
□内部リンクや参考リンクが正しく飛ぶか確認
□アイキャッチ画像を設定
最終プレビュー&公開
□プレビュー画面をスマホ・PCで確認
□不自然な改行や崩れたレイアウトがないかチェック
□問題なければ記事を公開
□公開URLをコピーして、ポートフォリオ用に保存
まとめ|サンプル記事を作って応募を通過しよう!
モデリングとAIを組み合わせれば、たった3日でサンプル記事が完成します。
- まずは4,000〜6,000文字の良い記事を選んで構成を真似る
- AIでたたき台を作り、自分の体験や調べた情報を加えてオリジナルに仕上げる
- 校正・WordPress入稿でポートフォリオとして見せられる形に整える



応募メッセージにサンプル記事リンクを貼るだけで、他の応募者との差別化になりますよ。
私は「時間も手間もかかって、とっても面倒!」でも「次の応募では絶対に落ちたくない!」そんな気持ちで取り組んだ結果、今に繋がっています。
きっと、あなたのサンプル記事も依頼者の心を動かすはずです。